ブラジル人による日本語スピーチコンテストに審査員として参加
- Concurso de Oratória em Língua Japonesa -
パンデミックの困難を乗り越えて、このほど
ブラジル人による日本語スピーチコンテストが
主催・CBLJ -ブラジル日本語センターにて開催されました。
第41回日本語スピーチコンテスト
ブラジル全国から応募した参加者は40名でした。
会場で実際に発表した参加者と
地方からの参加が難しくオンラインで発表した参加者が
ABCのレベルに分かれて競い合いました。
日系ブラジル人は、家庭で全く日本語を使わない3世4世であっても
日本の文化的背景をもつ場合が多いのですが
今回は、驚くことに
日本にそうしたつながりをもたない"非日系ブラジル人"の参加者が70%を占めました。
年々、ブラジルでの日本語熱は高まるばかりです。
上の写真は
Bate-Papo em Japonês -日本語で話そうかい
というプロジェクトで一緒に活動してきたルッカスさん。
演題は
『他の文化を知ることで自分の文化を再認識します』
「日本語を学んだことで、日本人の友だちができ
自分にとっては当たり前だった自国ブラジルや自分自身の良いところを知った」
という興味深い内容でした。
自分の経験と考えを
誰が聞いてもわかる言葉で
聞く人の心をつかむ方法をもって
独自の表現を貫きながらユニークな発表をしているところに打たれました。
▼長いコンテストの最後、入賞者の発表が終わって
参加者たちが肘をクロスして喜び合い、このあと記念撮影へ
この日、わたしは審査員の一人として
5時間以上に及ぶ日本語のスピーチを聴かせていただきました。
貴重な経験でした。
発表のもようは
Facebok / YouTube でライブ配信されました。
-再生回数は、現在までにかなりの数にのぼっています-
▼こちらがアーカイブです
" スピーチコンテストFBライブ "
Bグループ14名の接戦で準優勝を遂げた
写真の ルッカスさんの発表は、2時間17分からの5分間です。
どうぞご視聴ください。
コンテストは
制限時間だけでなく、きびしい審査基準が設けられていました。
内容についてが大きな割合を占め、その他
日本語表現力、日本語音声表現力、聴衆意識度についても審査されます。
以前のコンテストと比べて
格段にレベルが高くなっていることも驚きました。
参加者に得点で差をつけるのは難しかったです。
審査員は、別室で時間をかけて頭を抱えながら討論を続けました。
40年の伝統を持つこのスピーチコンテスト。
史上初めて今年は
対面とオンラインの二段構えで開催されました。
昨年は開催を断念せざるを得ず、今年も言うまでもなく
準備には多くの課題と困難があったそうです。
このコンテストを励みに、
まだ見ぬ日本の言葉と文化を学んでいる学習者が
こんなにたくさんいることを知った今、
こうしたブラジルと日本の素敵な交流の機会を大切にしていきたいと思いました。
今後も開催への困難を超えて、コンテストが末永く続いていくことを願っています。
【Instagram】
「ブラジルの絵本箱」
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【ブラジルの中の日本】・・・・・・・・
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