日本語教育に美術をつなげた取り組み -ブラジル

- Fiz uma palestra sobre a educação da língua japonesa e da atre -



ブラジルの日本語学校では

絵画・イラストなどの美術部門と

日本語教育を結びつけた取り組みが進んでいます。



先週末、

ブラジルだけでなく諸外国からも

日本語教育にたずさわる先生方が集まって

学ぶ会がありました



わたしは、自分自身の場所から

ネット教育の今だからできることを模索しつつ

話をする機会をいただきました



続いて

先生方はルームに分かれてブレイクアウトセッション、

そしてリフレクションタイムへと続き

充実した学習の会となりました。



ブラジルでは、年間のプロジェクトとして

日本語教育に美術教育を紐づけている

日本語学校が数多くあります。




絵もコミュニケーションのツールのひとつですね。


どんなことを、どんなふうに感じたの?」をテーマに

イメージを言葉に結びつけることの大切さをお伝えしました。


小さい子どもについては、遊びの延長で。

大きい生徒たちや成人には

「その時、どう感じたか」を掘り下げて。



気持ちや五感に基づいた感覚を言葉にしてみよう

 うれしかった・かなしかった・びっくりした

 おいしかった・きれいだった・・・

感情の言葉は、外国語の中でもむずかしいです。



イマジネーションと言葉をむすびつけてみることは

今後も絵を描く上でのエネルギー源となっていくことでしょう。



先生は、あくまで聞き役です。

生徒さんひとり一人のハートのまん中から

「これを絵にしたい」と湧き上がる想いを引き出しサポートしながら

それを、日本語で言い換えることを助けてあげられたら・・



私自身、助言や方向付けはなるべくしない姿勢を大切にしています。


ただ聴いて、受けいれてあげることが

表現と情操に大きな役割を担うことを信じているからです。


CBLJ -ブラジル日本語センター主催

2021年度絵画・イラスト勉強会




通年のプログラムの中で実施されているこの教育。

ユニークであるように見えて、

じつは外国語教育と美術は

互いにしっかりとリンクしている分野です。


作品の発表の場は、半年後に予定されています。


生徒さんたちからどんな絵が送られてくるのかな。

わたしは今から楽しみです。



ブラジルの絵本箱

Vida cotidiana   em São Paulo ◆サンパウロ生活◆ 街に溢れる色彩 あったかいハート そして笑顔 日常のひとコマを 道端からお届けします      松本乃里子      - Jan.2021

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