国名の由来となった染料の木"ブラジルボク" -ブラジルの果樹

- uma série das plantas do Brasil ④ paubrasil e urucum -






わたしがこの国に来て

まだ日の浅かった頃・・


なんともつややかな

深紅の木の実の

アクセサリーをいただきました。




この実。

ブラジルの国名の由来となった

パウ・ブラジル ▼


意味は、

ブラジルボク ・・翻訳すると

"燃え盛る炎の木" です。


南アジアでは

蘇芳 -すおう と呼ばれています。







西暦1500年に

ブラジルが "発見" されて以来、


ヨーロッパの王室で

赤い染料として珍重され

過度の伐採のすえ

ブラジルから大量に

持ち出されました。


今では、絶滅危惧種として

保護されています。



この「ブラジルの木」


毎週歩いている近所の道で

一本見つけちゃった。



マメ科で


妖精の舞う姿に似た花は

初夏、11月に

ふんわりと咲くのです





もうひとつ、

深紅の染料として


肉や魚の料理、また

お菓子の色づけにも使われるのが

ウルクンの実▼






このウルクンは

街なかでもよく見かけます。



先住の民が

ボディーペインティングに使う

伝統の果樹。



実の紅い粉を体に塗り、


夜の狩りでは

害虫や寒さなどから

身を守ってきたそうです。





今日は

ブラジルならではの樹木、


天然着色料染料としても親しまれる

珍しい植物の話題でした。




おまけでなんとなく・・


郊外のヴィラ・ロボス公園で

せっせと働く姿。


アリさんたちのひとコマをどうぞ▼




お次は
ブラジルの樹果シリーズ、最後。


大木の幹にジカに咲き、実る話題です





ブラジルの絵本箱

Vida cotidiana   em São Paulo ◆サンパウロ生活◆ 街に溢れる色彩 あったかいハート そして笑顔 日常のひとコマを 道端からお届けします      松本乃里子      - Jan.2021

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