窓にぽっかり、夢が一粒ゆれていた -サンパウロ便り

- um sonho aparecia à toa no céu -




わぁ!



夢が

ひとつぶ

くっきりと





想いのすべてを集めて

あの大空に浮かんでる



いつもこの窓から見上げるのは

眩しい朝のこんなシーンです



突き抜けて、

あんなふうに浮かんでいたい


意味なんて、ぜんぜんいらないよ





ここは

クリニックの待合室

だけど

まるで

先生のおうちのロビーみたいです


- 先生のご家庭は4世代同居で

すごくにぎやか。


でもね、このクリニックは予約制で

待合室にはいつも私一人しかいないんです。


診察室に入ると、おしゃべりと笑いが尽きなくて

ひとり一人にたっぷりと

1時間はとってくださっていますから -



わたしの大好きなC先生。

自然療法 -ホメオパシー研究の第一人者です。


お花のようにほころぶ笑顔で

きっともうすぐ

あのドアを開けに来てくれる


いつものように

「あら、おはようございます」



ちょっとワクワクする時間の片隅で

窓辺に浮かぶ夢を眺めながら


月に2回のこんな時間も

自分に寄り添う

大切なひとときです





ブラジルの絵本箱

Vida cotidiana   em São Paulo ◆サンパウロ生活◆ 街に溢れる色彩 あったかいハート そして笑顔 日常のひとコマを 道端からお届けします      松本乃里子      - Jan.2021

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